プライバシー保護を視覚化する革新的ブランドデザイン

Statice：データの匿名化を表現するビジュアルアイデンティティ

ベルリンに拠点を置くソフトウェア会社Staticeのビジュアルアイデンティティデザインは、プライバシー保護という重要なテーマを視覚的に表現する挑戦的なプロジェクトだった。デザイナーJia Chengは、ダイナミックなデザインと鮮やかな色彩を用いて、印象的なビジュアルアイデンティティシステムを創り出した。

Staticeのロゴは、単なるシンプルなロゴではなく、全体的かつ体系的な視覚的シンボルとして機能する。2つの"D"（オリジナルデータから合成データへの変換）がブランド名"S"を構成し、強力でユニークな視覚的特徴をもたらす。さらに、シンプルでモダンなグラフィックデザインがブランドアイデンティティを明確化し、強化する。

このデザインの実現には、Staticeブランドの鮮やかな色彩が用いられ、強力でありながらシンプルなデザインが提供されている。グラデーション、ホットスタンピング、シルバープリントのプロセスにより、ブランドデザインは様々な素材で適切に伝達される。

ロゴは黄金比に基づいて構築され、ブランドフォントはSofia Proを基にグラフィックデザインに合わせて調整されている。また、非常にモダンでシンプルなフォントであるPoppinsがメインの書体として選ばれている。

このデザインは、モダンでシンプルな企業アイデンティティを通じてブランドのコンセプトとストーリーを伝える独特の視覚体験を創出する。プロジェクトは2019年8月にドイツ・ベルリンで開始され、2020年1月にドイツ・ハンブルクで完成した。

Staticeはベルリンに拠点を置く会社で、企業とエンドユーザーのためのプライバシー準拠の技術とソリューションを開発するためのデータ匿名化ソリューションを提供している。市場調査、類似ブランドの調査、アンケート、ワークショップを通じて事前の作業が行われた。

今日、プライバシーはますます重視されており、視覚言語でプライバシー保護を表現することは困難を伴う。さらに、業界とブランドの内包を反映する適切なデザイン言語を見つけることも課題だった。

このデザインは、2021年にA' Graphics, Illustration and Visual Communication Design Awardでブロンズを受賞した。この賞は、アート、科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質の改善に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与される。